福島アンテナ
東北でも有数の品ぞろえで愛煙家に親しまれてきた福島市置賜町のタバコショップ大野屋が12月27日で閉店する見込みとなった。喫煙者数の減少などで売り上げが落ち込んでいた。昭和中期から続けてきた、たばこ販売の歴史に区切りを付け、化粧品販売事業に経営を一本化する。
運営する大野屋の塚原悠介社長(40)によると、店内には外国からの輸入品を含め紙巻きたばこやパイプ、葉巻など約千種類をとりそろえている。県内や宮城、山形両県などから多くの客が訪れてきた。
だが、喫煙者数や喫煙スペースの減少に、相次ぐ増税や円安が追い打ちをかけ、経営環境は年を追うごとに厳しさを増していた。やむを得ず営業継続を断念し、市内栄町で仮店舗を営む化粧品事業に経営資源を集中させる。
今月上旬の閉店公表後、常連客から「どこでたばこを買えばいいのか」と残念がる声が寄せられているという。塚原社長は「先々代の頃から地域の方々らに支えられてきた」と長年の愛顧に感謝し、営業期間中の来店を呼びかけている。
大野屋は1913(大正2)年に市内栄町で創業。1947(昭和22)年に事業を継承した2代目の塚原恵司、キン夫妻が置賜町で化粧品とたばこの専門店を始めた。3代目の塚原洋一、仁子夫妻が2002(平成14)年に栄町の駅前通りに本店を構え、タバコショップを独立させた。JR福島駅東口駅前の再開発に伴い、現在は駅前のビル内の仮店舗で化粧品を販売している。(20260811)
【写真説明】 長年の営業を支えてくれた常連客らに感謝する塚原社長


