報われない悪役に感情移入(玉川村・高校生 17)

報われない悪役に感情移入(玉川村・高校生 17)

若い世代の声

 私は小さい頃初めてディズニー映画を見て衝撃を受けた。どうしてプリンセスや王子たちはあんなに勇敢に「ヴィラン」と呼ばれる悪役に立ち向かえるのだろうと。当時の自分には光側と呼ばれるヒーローにしか興味がなかった。闇側のヴィランたちが負けるのは悪いことをしたから当然だと思っていた。しかし、そうではなかったのだ。
 最近、ディズニーの実写映画が増えてきたのを機に、元作品を見直してヴィランたちの努力や苦労などに気づいた。どう頑張っても一番になれない王子、愛する人を亡くした夫人、努力が報われない美しい女王、のけ者にされる妖精。どのヴィランにもつらい過去や報われないものがある。私は少し悲しくなった。ほとんどの人が光側しか見ず、闇側のつらさや努力に気づけない。自分もその一人だったのだ。
 なぜそのように感じられるようになったのか、一つ思い当たることがある。自分が大人になったからだ。もう一度見たらヴィランたちの過去が心に残った。どのヴィランも努力をしていた。私は努力しても報われないヴィランに感情移入をしてしまう。もう少し大人になった時に今とどう感じ方が変わっているのか気になる。大人になったらまた見てみようと思う。(20260828)