震災と原発事故の記憶 福島大生、中央大生に 自分事として伝える 大熊で「語り継ぎ」

震災と原発事故の記憶 福島大生、中央大生に 自分事として伝える 大熊で「語り継ぎ」

若い世代の声

 福島大の学生3人は8月25日、大熊町の中間貯蔵施設内で中央大商学部の1年生11人に対し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の記憶をつなぐ「語り継ぎ」を実施した。15年前のあの日の出来事や防災の大切さを、自分事に置き換えて同世代に伝えた。

 福島大地域未来デザインセンター相双地域支援サテライトのプロジェクト学修「大熊町で聴き、語り継ぐ、東日本大震災と原発事故の記憶」の一環。津波で家族3人を亡くした大熊未来塾代表理事・木村紀夫さんの話を聞き、自身の経験や感想を交えて語った。
 星心さん(行政政策学類4年)は公民館へ避難を促されても、より高い場所にいた木村さんの母親が助かった話などを紹介。「非常時は自分で考えることも大切」と説いた。三浦雪乃さん(同4年)は災害年表マップの活用などで備える重要性を示し、「地域の災害の歴史を知り、危機感を高めてほしい」と呼びかけた。
 初めての活動となった三田龍騎さん(経済経営学類1年)は先人の失敗から学び、記録を後世に伝えるために私たちがいると強調。「人のつながりを大切にし、より良い未来を一人一人が考えて」と訴えた。
 中央大の学生は「文字では伝わらない緊迫感があった」、「同年代だからこそ、より親身に感じて深く心に刺さった」と感想を述べた。
 「語り継ぎ」の活動は3年目で、7人の福島大生が語り手を務めている。(20260831)

【写真説明】 非常時に自分で考える大切さなどを説く星さん(右から2人目)

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