はたらく
福島民報社奨励賞 たなつものカンパニー(二本松)
「たなつもの」は「種のもの」の意味を持つ古語だ。種から生まれる生命をいただくという自然の恵みに感謝し、農と食を通し作る人と食べる人をつなぐ。
食品製造と飲食サービスのグループ2社が合併し、今年7月にたなつものカンパニーとなった。地元生産者と農産物を基盤とし、自然と伝統を大切にしながら加工から飲食まで一貫体制で地域を支えるとの方針を掲げる。
食用油脂は地元の契約農家産のエゴマや菜種などを原料に木おけで蒸し、昔ながらの玉締め圧搾法を用いて一滴ずつ丁寧に絞り出して製造している。地元の上川崎の手すき和紙を使った重力ろ過の伝統製法を活用。会津若松市の老舗油店から技術を継承した。時間と手間をかけ、素材本来の香りや味わいを生かし、透明感のある油ができる。他にも穀類商品など多彩な加工食品を生産している。
飲食事業では、浪江町や福島市の道の駅でラーメンを主力とした「麺処ひろ田製粉所」を運営。福島市の「中華蕎麦こばや」は二本松市に移転して営業する。
広田裕介社長(47)は「地域の農と食の課題を解決できる会社を目指したい」と話している。
たなつものカンパニーの前身たなつものグループは第4回ふくしま産業賞で金賞を受けた。
■メモ
▷創 業=2005(平成17)年1月
▷社 長=広田裕介
▷従業員数=36人
▷住 所=二本松市安達ケ原5丁目254の12
▷電話番号=0243(62)2201
(福島民報2025年12月16日付掲載)


