若い世代の声
福島大学協働プロジェクト学修「川内村の歴史と魅力を伝える」(担当教員:福島大学地域未来デザインセンター特任准教授 藤室玲治)では9月24、25の両日、村内で魅力探究合宿を行った。川内村の豊かな自然を感じられる場所に足を運び、村の歴史や魅力を探った。
福島大学行政政策学類4年 青山奈那美さん
福島県川内村南部に位置する古熊山不動滝。落差約15メートルの滝は、豊かな自然に囲まれ、地域の信仰とも結びついている。今回は、登山道から徒歩で古熊山不動滝を訪れた。
滝に続く山道の入り口には「古熊山不動滝入口」の看板や「古熊山」と刻まれた石碑があり、入山しやすいよう整備されていた。気温23度、曇り時々晴れの過ごしやすい天候の中、澄んだ空気を感じながら古熊山不動滝入口から入山した。川を流れる水のせせらぎが聞こえ、豊かな木々の間を吹き抜ける優しい風を感じながら上り坂を約15分歩くと、滝にたどり着く。道中では複数の種類のキノコや栗なども見られ、豊かな自然を身近に感じられた。
山道を抜け、滝が見えると水が打ち付けられる音が大きくなり、岩々の間から白い水が勢い良く流れ落ちる様子が目の前に広がった。周囲には緑の木々が多く生い茂り、静けさがある一方で、滝から響く「ゴー」という大きな水音は滝の存在感を強く感じさせる光景だった。前日に雨が降ったこともあり、水量は多く、5m程離れた場所でも顔や手に水飛沫を感じられる迫力ある雰囲気であった。
滝のそばには、1673年に道顔和尚が開いたと伝わる信仰の場であり、不動明王が祀られるお堂が建つ。お堂のそばには、滝の情景を読んだ詩の石碑も残されている。滝の上部には不動明王のシンボルである剣があり、滝の力強さと地元の人々の信仰を感じられた。
また、川内村長福寺の矢内和尚によると、不動滝の水は病に効くと言い伝えられており、信仰の対象になっているという。村の多くを山林が占め、井戸水や湧き水を利用して暮らす川内村。豊かな水は地域の暮らしやいわな、ジンといった川内村の様々な魅力にも繋がっている。
訪れたメンバーからは、「滝が涼しく、空気が澄んでいるため夏も秋も楽しめそう」「川内の綺麗な水を感じられる場所を実際に訪ねることができて良かった、地元の人の営みが感じられる場所だ」との声が聞かれた。
新緑や紅葉の時期には、また違った自然の魅力を見せる古熊山不動滝。滝の迫力だけではなく、森の静けさや地域に残る信仰にも触れられる場所である。川内村の自然と人々との繋がりを感じながら、実際に足を運んでみてはいかがだろうか。
不動滝の様子
不動滝入り口と合宿参加メンバー。右端が筆者

