UIターン#18/10月「会津の教え より所に」<DOORの先>

UIターン#18/10月「会津の教え より所に」<DOORの先>

ドアを開いた人たち

馬藤 有希恵さん(会津若松市出身。8年前にUターンし、石川県出身の男性と出会い結婚。5歳、2歳の男の子と4人暮らし。高校教員。40歳)

🔶会津で暮らす意味

 子育てをするようになってからは会津で暮らす意味をまた違った角度から考えるようになりました。都会と比べれば、博物館や美術館、学校、習い事など、選択肢の違いを挙げればきりがありません。それでも、子どもたちにはたくさんの経験をさせてあげたいと思っています。母がつくる小さな畑で野菜を育てたり、近所に住む妹家族と過ごしたり、ホームステイを受け入れたり。選択肢が少ないと嘆くより、ここだからできる経験を大切にしたいです。

🔶10年前の教え子と再会

 最近、心に残る出来事がありました。千葉県で担任をした教え子が2月の吹雪の日に会津まで会いに来てくれたのです。10年ぶりの再会に心が弾み、涙がでるほど嬉しくなりました。今年は教え子たちと集まる機会が何度かありました。10年前に担任をしていたころは、毎日のように生徒を叱っては反省する日々でした。それだけに、成長した彼らとの再開には心を動かされました。

 出産を機に退職しましたが、彼らと再会した後、フルタイムで働きたい!と体の芯からエネルギーが湧き出たのを覚えています。振り返れば私自身、これまで出会った恩師たちに支えられ何度も背中を押してもらいながらここまで歩んできました。私にできることがあるなら、これまでの経験を会津の教育に生かしたいという思いがあります。ただ、今の私にとって、家庭と仕事の両立は大きな課題です。隣に住む両親と、一本の道を挟んだところに住む妹家族、そして何より、夫に支えてもらいながら毎日を過ごしています。

🔶「こころのふるさと」

 会津は「こころのふるさと」と言われることがあります。冬はとても厳しいですが、会津弁を覚えていく息子たちの成長を見ることが何よりの楽しみです。自分が育ったこの地で、会津ならではの文化に触れながら子育てができることをうれしく思います。そして会津の教えや精神を心のどこかに置きながらのびのびと成長していってほしいと思います。(馬藤さんのストーリー終わり)(20261022)

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