自然と人に触れた川内村

自然と人に触れた川内村

若い世代の声

 福島大学協働プロジェクト学修「川内村の歴史と魅力を伝える」(担当教員:福島大学地域未来デザインセンター特任准教授 藤室玲治)では9月24、25の両日、村内で魅力探究合宿を行った。川内村の魅力あふれる場所に足を運び、働いている方々から思いを聞いた。

福島大学行政政策学類2年 松山奈々美さん

 古熊山不動滝、蕎麦酒房天山、かわうちワイナリー、naturadistill、いわなの郷、長福寺、遠藤きのこ園。川内村での魅力探究合宿は川内村の自然と人柄について考えさせられるものだった。

 今回訪れた場所は、図らずも水に関連する場所が多かった。川内村は水道のない村で地下水を使って生活をしている。古熊山不動滝では迫力ある滝と地域の暮らしを支える地下水を育む自然に触れた。いわなの郷では、そんな豊かな水の中でいわなが育つ様子を見て、それを釣り上げてその場で焼いていただくという貴重な体験ができた。蕎麦酒房天山、かわうちワイナリーでは川内村の水を使った蕎麦、ワインを味わい、naturadistill、遠藤きのこ園でも川内村の水によって蒸留酒、きのこの製造、育成が支えられていた。また、この合宿期間どちらも晴れていたということもあり、澄んだ空気、空の青さと山々の緑、川のせせらぎを存分に受け、川内村の生活を支える水と自然を感じることができた。

 お話を聞く中では、人の温かみを感じることができた。長福寺では詩人・草野心平さんと親交のあった矢内俊晃さん、村の人々のお話を矢内大丘さんからお伺いすることができた。当時心平さんがどのように過ごしたか、村の人たちが心平さんを慕い、どのように関わっていたか、そしてその記憶を後世にどのようにして残していくのか。実際に会ったことのある方だからこそ見て感じ取ることのできた心平さんの顔、人柄を知り、心平さんを知っている人が減ってきた現状でのちの人たちにも覚えていてもらいたいという想いを感じた。他の取材の中でもムラの方に話しかけると気さくに答えてくださり、人との関わりを大切にしている村民性を強く感じ取ることができた。

 また、以前訪れた時と比べ新しい取り組みをしていたり、企画していたりという動きが見られたことへの驚きがあった。訪れるたびに新しい取り組み、新しい魅力と変化する川内村から目を離せない。

画像

迫力のある流れに息をのむ古熊山不動滝

画像

遠藤きのこ園できのこ栽培への熱い思いを語る遠藤雄夫さん(左)。右から2人目が筆者