【ふくしま産業賞受賞企業紹介】テトラ・アビエーション(南相馬)

【ふくしま産業賞受賞企業紹介】テトラ・アビエーション(南相馬)

はたらく

銀賞 テトラ・アビエーション(南相馬)

 「空飛ぶ車」と称されるeVTOL(電動垂直離着陸機)の製造と普及を目指す。2030(令和12)年の商品化を掲げ、最新機種「Mk―7(マークセブン)」の開発を進める。

 中井佑社長(34)がロケットの研究をしていた東京大大学院生時代に、米国のボーイング社の個人用航空機開発コンテストに応募。設計賞を受け、獲得した賞金をもとに2018(平成30)年、都内で起業した。その後、ドローンの実証設備が整う福島ロボットテストフィールド(ロボテス)の存在を知り、南相馬市に拠点を移した。

 前のモデルのMk―5は1人乗りで、米国の飛行場での試験飛行を成功させた。現在、手がけるMk―7は2人乗りで大きさは縦11メートル、横11メートルほど。翼とプロペラを併用する。「100キロを30分で移動」をコンセプトに実用化を進める。電気自動車の技術を活用してコストを抑え、得意とする高度なコンピューター制御で、操縦はレバー1本でできるほど簡素化させた。実機を大阪・関西万博に展示し、注目を集めた。

 目標は「タクシー感覚での空の移動」。災害時に医薬品や医療従事者を運ぶ役割も果たすはずだ。中井社長は「空飛ぶ車が行き交う姿を福島から発信する。東日本大震災の被災地を、復興から創造の地としたい」と意気込む。

■メモ
▷設  立=2018(平成30)年6月
▷社  長=中井佑
▷従業員数=33人
▷住  所=南相馬市原町区萱浜字北谷地292
▷電話番号=050(3145)0155

(福島民報2025年12月25日付掲載)

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