「きぼうのとり」をモチーフにした歌が誕生

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「きぼうのとり」をモチーフにした歌が誕生

福島アンテナ

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を伝える絵本「きぼうのとり」の歌が誕生しました。

 福島県塙町出身のミュージシャンつのだ☆ひろさんが、被災後にひた向きに生きる子どもの姿を描いた物語に感銘を受け、作詞作曲しました。

 「震災を風化させてはならない。長く愛される1曲になってほしい」と気持ちを込めて歌い上げています。

 つのださんは、くじけずに成長するたくましさを持つ子どもたちが、〈だれかの大切なきぼうのとり〉と結ぶ絵本に共感したそうです。行方不明になった家族を心のどこかで待ち続ける人、懸命に前を見据え、今を生きる人たちの気持ちに思いをはせ、妻でマネジャーのつのだ♡えいこさんと共に歌詞を完成させました。

 曲は3分程度です。子どもから高齢者まで誰もが口ずさんで歌いやすいようなメロディーに仕上げています。福島県内外の子どもたちや合唱グループのメンバーと一緒に歌ったり演奏したりする構想も胸に描いています。

 現在、曲の完成に向けて準備を進めており、全国の人に曲が届くよう、CD販売やインターネットでの公開など視聴方法を検討しているとのことです。

 つのださんが絵本「きぼうのとり」を初めて読んだのは、東京都品川区の城南信用金庫本店で数年前に開かれた報道写真パネル展でした。つのださんは音楽を通して被災地の応援活動を続けています。「曲を福島から発信し、世界中の人に届けたい」と力を込めています。

 絵本「きぼうのとり」は2021年に初版が発行されました。福島民報社が震災と原発事故を風化させないために企画・制作しています。「きぼうのとり」の詳細については、こちらのサイトをご覧ください。画像