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スノボ中学生プロ誕生 猪苗代 野崎紗希さん 12 県内唯一「五輪目指す」
猪苗代町の猪苗代中1年野崎紗希さん(12)は日本スノーボード協会(JSBA)のプロ登録資格を得た。障害物を滑る技術やジャンプ技の難易度、完成度などを大人に交じって競い合い、3月に小学生で狭き門を突破した。県内でのプロ登録者は成人2人のみで、来季からは県内唯一の「中学生プロ」として歩む。視線の先に見つめるのは16歳で迎える4年後の冬季五輪。福島から世界での活躍を目指し練習に励んでいる。
プロ資格はJSBAが主催する全日本選手権上位者に与えられる。野崎さんは、南会津町で3月に開かれた日本スノーボード選手権大会で巨大なジャンプ台から飛び出して技を繰り出すストレートジャンプ(ビッグエア)、障害物などを滑るスロープスタイルに出場した。この大会では、どちらかの競技で3位までに入ればプロ資格が与えられる。野崎さんは、スロープスタイルは5位だったが、ストレートジャンプで3位に入り、プロ資格を得た。
小学生での資格取得は念願だった。小学4年時の全日本選手権は、スロープスタイルで8位。力を付けてきた5年時は右肩のけがで出場を断念した。「絶対につかみ取る」と臨んだ今年は最初のスロープスタイルでミスがあり5位に。後がない中、ストレートジャンプで1回転半技をしっかりと決めて表彰台に立った。
スノーボードは父裕二さん(51)、母美奈さん(46)の影響で3歳から始めた。北塩原村の星野リゾート ネコママウンテン北エリアに通い、ジャンプ台や「ジブ」と呼ばれるレール、ボックスなどの障害物で練習を積む。エアマットをスノーボードで滑る練習では身長150センチの体を躍動させ、3回転の大技に成功している。「練習するほど、高難度の技ができるようになるのがうれしい。高いジャンプへの恐怖にも打ち勝てる」と魅力を語る。
プロ選手となり、五輪選手らと同じ大会で競い合うことになる。憧れは今年のミラノ・コルティナ冬季五輪女子スロープスタイル、ビッグエアに出場した鈴木萌々選手(18)=キララクエスト、県スキー連盟、仙台市出身=だ。ただ、冬季五輪女子ビッグエアで村瀬心椛選手(21)=TOKIOインカラミ=、スロープスタイルで深田茉莉選手(19)=ヤマゼン=が金メダル獲得するなど、国内の競技レベルは高い。同世代のレベルも上がっている。「国内で上位に入れば、世界で戦える。五輪出場を目指し、プロ意識を持って練習に励みたい」とさらなる高みを目指している。(20260420)


