福島アンテナ
発酵醸造研究チーム 寒さや雨風の耐性併せ持つ 栽培、生酒も人気
福島大食農学類付属発酵醸造研究所の酒米研究チームは、酒造好適米「山田錦」の変異株を交配させ、本県の気候や風土に適した新系統の酒米を開発した。新米を使った生酒を大学生協で販売し、人気を集めた。
変異株のうち、寒さに強く冬の訪れが早い県内でも栽培しやすい「早[わ]生[せ]」と雨風でも倒れにくい「短[たん]稈[かん]」の両系統を交配させ、それぞれの特性を併せ持つ「早生短稈」系統を確立した。現在、品種登録を進めている。
昨年度は開発した酒米を食農学類の卒業生が経営する未来農業(福島市)の水田で栽培。昨秋には山田錦とそん色ない品質の米を収穫した。鈴木酒造店(浪江町)の協力で純米吟醸酒を仕込んだ。
火入れをしていない薄濁りの日本酒「食農学類 弐」(720ミリリットル入り)を6日に大学生協で販売し、150本が即日完売した。4月末には約500本限定で火入れした清酒も販売する予定。
研究チームは6年ほど前から未来農業と酒米の共同開発を進めてきた。研究所の松田幹教授は「優良酒米品種として、県内や東北で広まってほしい」と期待を寄せている。(20260424)
【写真説明】 開発した酒米から醸造された日本酒「食農学類 弐」


