船引産キノコ×伊達の醬油使用 全国漬物グランプリ優勝

船引産キノコ×伊達の醬油使用 全国漬物グランプリ優勝

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田村出身の渡辺恭利さん 史上初2度目

 田村市出身の渡辺恭利さん(38)は、漬物のレシピを競う「全国漬物グランプリ2026」で田村市船引町産キノコと伊達市の醬油[しょうゆ]を使った料理で優勝した。2024(令和6)年に続く、史上初2度目のグランプリの快挙となった。
 大会は日本の伝統食で健康ブームでも注目を集める漬物の魅力を国内外に発信しようと2016(平成28)年から開かれている。個人、学生、法人の各部門で書類による1次審査、書類と実食の2次審査、プレゼンテーションと実食の決勝で順位を競った。
 今回は個人の部に42点、学生の部に51点、法人の部に117点の応募があった。渡辺さんが出品した「移ケ茸三種のきのこ燻製[くんせい]醬油漬け」は、シイタケ、キクラゲ、ホワイトマッシュルームを伊達市の玉鈴醬油の燻製醬油をベースに発酵の力を使って漬けた。
 各部門の上位5点による決勝は10日、都内で行われた。渡辺さんは古里の食材を愛する気持ちや東京電力福島第1原発事故からの復興なども訴え、味わいなどとともに高く評価され、グランプリに輝いた。
 渡辺さんは田村高、文教大卒。神奈川県で飲食業に就いた。祖母から教わった漬物の味を独学で進化させ、飲食店で料理を出すなどしていたが、コロナ禍で客足が途絶えた。ピンチをチャンスに生かそうと、次々と料理コンテストに出場した。
 2度目の優勝に「都会に出て、福島の水、米、酒、人の良さにあらためて気付いた。今後は子どもたちにレシピを教えるなどして、漬物や発酵など食の魅力を広め、食文化を次世代につなげたい」と話している。現在は田村市に生活拠点を置き、市内に店を構える準備も進めている。(20260516)

グランプリに輝いた「移ケ茸三種のきのこ燻製醬油漬け」

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