協力隊員 会津漆器の木地師に 名古屋出身の堀場さん

協力隊員 会津漆器の木地師に 名古屋出身の堀場さん

福島アンテナ

3年間、技術や知識学ぶ

 会津若松市は今年度、担い手が不足する会津漆器の木地師後継者育成事業を本格化させる。木地師は、わん、盆など木工品の製造加工を担う職人で、市は地域おこし協力隊制度を活用し、今回初めて後継者1人を採用した。市内の事業所で技術の研さんに励んでもらい、会津の地場産業を守る。5月18日、市役所で辞令交付式を行った。

 木地、塗り、蒔[まき]絵[え]の分業で行われる会津漆器で、木地師は最初の工程を担当する。
 市によると、昭和の終わりに40~50人ほどだった木地師は、生活様式の変化などで現在は8人にまで減り、高齢化も進んでいる。市内の会津漆器技術後継者訓練校で塗りと蒔絵を学べるが、木地の訓練環境が十分に整っていないのも長年の課題だという。
 市は昨秋、木地師後継者確保に向け、若い世代を対象にインターンシップを実施した。全国から約30人の応募があり、このうち6人に2泊3日の日程で学びの機会を提供。今年度は木地師の後継者採用事業に着手した。
 後継者採用されたのは名古屋市出身の堀場亜美さん(36)。ものづくりに興味があり、昨年度、インターンシップに参加した。3月に長野県の木工関連の訓練校を卒業した後、会津若松市に移住した。今後3年間、市内の事業所で木地師に必要な技術や知識を学ぶ。
 室井照平市長が辞令を交付し、「一流の木地師になれるよう頑張ってほしい」と述べた。堀場さんは「会津の伝統文化を守るため少しでも力になりたい」と意気込んだ。
 市はインターンシップについて、昨年度に一定のニーズを確認できたとして今年度も実施する。(20260519)

【写真説明】 木地師の技術習得に向け、室井市長から辞令を受けた堀場さん(左)

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