福島アンテナ
参加者2年連続最多
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の現状や教訓を学ぶ「ホープツーリズム」の2025(令和7)年度の参加者数は1万9588人で前年度比517人増となり、2年連続で過去最多を更新した。県はインバウンド(訪日客)の増加が数字を押し上げたと分析している。県が5月18日、発表した。
ホープツーリズム事業を始めた2016(平成28)年度からの参加者数と参加件数の推移は【グラフ】の通り。1万9588人のうち、「教育旅行」が1万2607人、会社の研修などを含む「一般団体」が6981人だった。首都圏や近隣県を中心に県外からの参加が7割以上を占めた。参加件数は486件で前年度と比べ48件増えて過去最多だった。県観光物産交流協会に申し込み、専門的な知識などを持つ「フィールドパートナー」の案内を受けたツアーを集計した。
台湾や欧米豪など海外からの参加は91件1690人で前年度の4件70人から大幅増。県は全県的に訪日客が好調だったのに加え、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館を核にした受け入れ体制の充実により、観光ルートとして定着してきたことなどが要因とみている。海外の旅行会社やインフルエンサーを招いて浜通りの魅力を伝え、ツアーの造成や情報発信などに努めたことも奏功したとみている。
県観光交流課の木村優介主幹は「インバウンドなど新規層のさらなる取り込みに向け、情報発信に力を入れる」と話している。(20260519)


