福島アンテナ
空中発射し高度100キロ 12月にも
南相馬市の宇宙開発企業「Astoro(アストロ)X」は、気球で成層圏まで運んだロケットを空中で発射し、高度100キロ以上の宇宙空間への到達を目指す。打ち上げ場所は南相馬市を想定している。12月ごろの実施を目指しており、成功すれば民間では世界初となる。26日、東京都で記者会見を開き、発表した。 計画では直径100メートルほどの気球に、自社開発のロケット「FOX(フォックス)2」と発射装置、方向を調整する装置をつり下げて飛ばし、ロケットを発射する。ロケットには津波や地震発生時の振動など、人の耳では聞こえない超低周波音を観測するセンサーを搭載し、地上から成層圏、宇宙空間までを計測する。
使用するロケットは、2024(令和6)年11月に市内の地上から打ち上げた「FOX1」を改良したものとなる。合成樹脂の固体燃料を使い、燃焼時も爆発しない特徴があり、安全性が高いのが強みとしている。
宇宙空間到達に向けた段階的な試験を同市で行い、12月までに気球を飛ばす実験や成層圏で燃料に点火する試験などを重ねる。
将来的に、2029年度の小型人工衛星軌道投入、2030年以降の商用化を目指す。年50回発射し、1回のコストは約5億円になると試算している。(20260527)

