福島アンテナ
町内唯一の宿泊施設 カフェとバー併設
浅川町のJR磐城浅川駅前にある古い米蔵をリノベーションした施設「つながるBASE(ベース)」が5月30日、オープンする。カフェ&バーやイベントスペース、町内唯一の宿泊施設を備える。運営する一般社団法人「つながる」代表理事の上野友大[ゆうた]さん(38)は「ここを町の新しい『心臓』にしたい」と意気込む。
町出身の上野さんは大学進学を機に上京し、IT企業などで働いていた。昨年7月、約20年ぶりに町にUターンしたきっかけは、講演を聞くため、昨年5月に帰省した時に目にした町の光景だった。
駅前の静けさに驚いた。少子高齢化が進み、駅前通りは空き家や空き店舗が目立つ。宿泊施設がないため、町外から滞在する人も少ない。町職員と議論する機会があり、「町を変えたいという町役場の強い思いを感じた。自分も役に立ちたいと思った」という。
町内には世代を超えて人が集まれる場所が少なく、築70年以上の土蔵と石蔵の2棟が連なる米蔵を地域の拠点として改修しようと思い立った。所有者と交渉を重ね、土地建物を無償で譲り受けた。改修に向け国の補助金や銀行融資の申請にも奔走し、グランドオープンにこぎ着けた。
北側の土蔵はイベントスペースで講演やワークショップ、会合の会場として利用できる。南側の石蔵には1日当たり1組5人まで受け入れられる宿泊スペースがある他、週末を中心に営業するカフェ&バー、地元の物産販売所が入る。「地場産品の6次化や移住定住の窓口役も担う。ここから町の魅力を発信していく」と意欲を語る。
■30日一般開放 多彩なイベント
30日午後2時30分から施設を一般開放する。書道アートパフォーマンスやミニライブ、DJライブイベントなどを催す。(20260528)
【写真説明】 つながるBASEのカフェ&バー。上野さんは「多くの人が集う場所にしたい」と話す


