自分の目で見る体験を大切に (郡山市・高校生 16)

自分の目で見る体験を大切に (郡山市・高校生 16)

福島アンテナ

 最近、旅行の様子を交流サイト(SNS)に投稿する人を多く見かける。観光地や話題の店の写真が次々と共有され、それを見るだけで現地に行った気分になることもできる時代だ。
 しかし先日、友人に見せてもらった旅行の写真には加工アプリが使われ、空が実際よりも青く、花々が鮮やかすぎるほどに鮮明になっていた。
 今は、加工アプリを使えば簡単に写真を編集できる。もう、写真が必ずしも真実とは限らない。情報が飽和しているといわれる今だからこそ、画面越しの美しい景色を残すだけではなく、自分の目で現実を見つめたいと思った。
 私は小学生の頃、自転車をこいで、やっとの思いでたどり着いた場所から見た郡山の景色が忘れられない。強い日差しや風のにおい、空の青さ、そして安達太良山の美しさ。胸に達成感が込み上げてきたことを覚えている。
 あの景色は自分の目で見たからこそ、鮮明に心に残っているのだと思う。便利な時代だからこそ、自分の目で見て、自分の耳で聞き、実際に足を運ぶ体験を大切にしたい。(20260531)