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全国からファン募る SNSで知名度アゲて
推し〝カツ〟始めました―。会津若松市の飲食店などでつくる「伝統会津ソースカツ丼の会」は、会津のソースカツ丼を愛する人たちの輪を全国に広げようと5月、個人を対象にした「ファンクラブ」、企業・団体向けの「応援サポーター」を立ち上げた。入会した会員に交流サイト(SNS)などでソースカツ丼の魅力を広く発信してもらう。交流を重ねる中で、後継者不足に悩む店舗の後継ぎ確保にもつなげたい考え。関係者は「力を合わせ、会津の食文化を盛り上げる」と意気込む。
伝統会津ソースカツ丼の会は2004(平成16)年に発足し、現在は専門店など15店と、会津若松飲食業組合から成る。新制度創設のきっかけは、内藤信昭会長(白孔雀食堂)が耳にした市民の言葉だった。「観光客にソースカツ丼を『知らない』と言われた」「もっと知ってもらわなければ」と悔しがる市民の姿が脳裏から離れなくなった。これまでマップやホームページで加盟店を紹介してきたが、それでも全国では十分に知られていないのが現状だ。ソースカツ丼のおいしさをより広く知らしめ、もっと深く好きになって、「推し活」をしてもらいたい。SNSを活用し、全国から会員を募ることにした。
会員特典として、割引やイベントなどのお得な情報をLINE(ライン)で配信する。約20年前に定めた毎月10日の「ソースカツ丼の日」に合わせ、店舗によって異なるが値引きや小鉢料理のサービスなどを検討している。加盟店が一堂に会し、各店自慢のソースをブレンドした特別イベント限定のソースカツ丼の提供を予定しており、会員は優先的に申し込みができる。こうした情報をSNSで拡散してもらう。
応援サポーターになった企業・団体は、ポスターの掲示やチラシの設置、SNSでの告知、観光客への案内などで支える。ソースカツ丼の会は、ホームページ上で協力企業・団体として紹介する。
制度の立ち上げに当たって「ぜひ協力したい」「自分たちもPRする」と応じる市民らが多かったという。内藤会長は「会津にソースカツ丼が根付き、愛されていることを改めて実感した。ようやく、まちの人たちの声に応えられるという気持ちもある」と胸をなで下ろす。
加盟店の多くは個人経営で、後継者不足など共通の課題を抱えている。今回の取り組みをきっかけにソースカツ丼への関心を高め、将来的には新たな担い手が出てきてほしいと期待する。内藤会長は「一つ一つの店ではできることに限りがあるが、集まれば大きな力になる。ソースカツ丼のファン、ひいては会津のファンを増やしたい」と決意を新たにしている。
※会津のソースカツ丼 丼のご飯の上にシャキシャキの千切りキャベツを敷き、甘辛い特製ソースをたっぷりと絡めた豚カツをのせた会津地方を代表するソウルフード。会津でカツ丼と言えば、ソースカツ丼を指すことが多い。ソースの味付けやカツの厚さなどで各店の個性が光る。(20260608)


