10月に県内最大規模のツーリングイベント 愛好家1000人超参加へ

10月に県内最大規模のツーリングイベント 愛好家1000人超参加へ

福島アンテナ

アクセルほどほど 満喫度競う!!  観光道路舞台 施設、飲食店巡り 

 速さでなく、本県地域の満喫度と安全性を競う―。全国から千人を超えるオートバイ愛好家が集う、県内最大規模のツーリングイベントが10月に繰り広げられる。磐梯吾妻スカイライン(福島市・猪苗代町)など、本県を代表する四つの観光道路が舞台。指定時間に合わせコースを巡り眺望を楽しむほか、周辺の飲食店や観光施設に立ち寄ると加点されるユニークな仕組みを取り入れる。東日本大震災から15年が経過した本県の現状を体感してもらう。全国からの誘客により観光消費を促し、地域経済も盛り上げる。初回の定員は1500人だが、将来的には浜通りなどにも広げて、国内最大級となる1万人超の参加を目指す。

 イベントは「フク島TT(ツーリスト・トロフィー)」。10月10日から12日まで、一般社団法人地球体験機構(福島市)主催で実施する。磐梯吾妻スカイラインのほか、磐梯吾妻レークライン(猪苗代町・北塩原村)、磐梯山ゴールドライン(磐梯町・北塩原村)、母成グリーンライン(郡山市・猪苗代町)を回る。周遊性の高い「ラリー形式」で最大3日間参加できる。
 周辺のカフェや食堂、温泉、絶景スポットなど多様な約50カ所にポイントを設け、参加者が積極的に利用する仕組みにする。法人が独自開発した衛星利用測位システム(GPS)機能があるアプリでQRコードを読み取ると点が加算される。
 期間中には、10日にエビスサーキット(二本松市)、12日にふくしまスカイパーク(福島市)の滑走路でそれぞれ走行体験を企画している。11日は猪苗代スキー場(猪苗代町)で伝説の天才ライダーといわれるケニー・ロバーツさんのトークショーも行う。いずれも参加が加点対象になる。
 最大の特徴は一般的なレースと異なり速度を競わない部分だ。コースの設定時間と走行時間との差が少ないほど高得点となる。GPSアプリで速度や時間などを監視し、法定速度の順守などを徹底させる。同機構の代表理事でバイク歴約40年の佐藤邦人さん(62)は「安全な走行文化の普及につなげたい」と語る。

■「復興進む福島知って」
 佐藤さんは3年前から石川県の国内最大級のオートバイイベント「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー(SSTR)」に参加。約1万人以上が全国から集う光景に感銘を受け「多くのライダーに復興が進む福島の魅力を知ってほしい」と構想を温めてきた。
 転機は昨年、新規創業を後押しする県主催の「ふくしまイノベーションプログラム」への参加だった。佐藤さんが企画案を発表したところ、情熱に共感した参加者らが賛同。協力を受け法人を立ち上げ、開催にこぎ着けた。
 現在は大会に向け、記念品の作成や大会当日の運営に向けた準備を進めている。佐藤さんは「復興の過程で見直されてきた本県の自然や食、人の温かさを全国に発信したい。震災15年の節目に、本県の新たな魅力を体感してもらう機会になれば」と話している。(20260621)

【写真説明】 県内最大規模のツーリングイベント「フク島TT」への参加を呼びかける佐藤さん

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