はたらく
特別賞 木村管工(富岡)
22回目は第10回ふくしま産業賞で特別賞を受けた木村管工(富岡)です!
配管の設計・製造・施工、機械器具設置、溶接工事などを手がけています。
原発での配管施工で培った技術力を生かし、半導体や水素関連にも事業展開しています。
1973年の創業以来、半世紀にわたって原発や火力発電所の建設工事、配管工事に携わってきました。
東京電力福島第1原発事故発生後、復旧作業に従事しながら富岡町から茨城県北茨城市に移転しました。
楢葉町にあった楢葉工場を2018年に再開させ、富岡町にあった工場を昨年4月に新設させて帰還しました。
富岡工場では廃炉に向けた溶融核燃料(デブリ)の収納缶など復興に向けて必要となる製品を手がけています。
長年積み重ねてきた技術が評価され、半導体工場の建設や水素を貯蔵するタンクの製造などの仕事も受注しています。
溶接技術を次代につなげようと、溶接士を訓練する取り組みや溶接ロボット導入による作業の効率化も進めています。
相双地域のサプライチェーン(供給網)を構築しながら地域産業を発展させ、復興を目指します。
木村義明社長は「震災後は山や谷を乗り越えて駆け抜けてきた思いだ。今後も新たな事業に挑んでいきたい」と話しています。
(福島民報2025年1月11日付掲載)


