はたらく
特別賞 情報整備局(須賀川)
24回目は第10回ふくしま産業賞で特別賞を受けた情報整備局(須賀川)です!
消防団の活動をデジタル変革(DX)の力で支援するアプリ「SAFE(セーフ)」を開発しました。
団員の出動状況や消防車両、水利の位置などをスマートフォンやタブレットで瞬時に共有できる仕組みです。
団員の減少や被雇用者化が進む中、斎藤浩平社長は「消防団は地域防災の要になる。防災力を維持、向上させる助けになりたい」と言葉に力を込めています。
斎藤社長が須賀川市消防団に入団してまもなく東日本大震災が発生しました。
団員の情報がもっと密に共有されていれば「より良い活動ができたのではないか」と思ったといいます。
システムエンジニアの技術を生かし、アプリの前身となるインターネットサイトを公開しました。
和田晃司副社長や県内の専門学校生とともにアプリの開発を進め、2018年に販売を開始しました。
同年に須賀川市が取り入れて以降、現在では県内17市町村で導入されています。6年間で600件を超える火災で活用されました。当初は火災発生時の活用がメインでしたが、水害や地震に対応した機能を追加しました。
アプリがあれば、土地勘が少ない団員でも活動がしやすくなります。斎藤社長は「隣り合った市町村消防団の連携を手助けする仕組みをつくりたい。このアプリを消防団が持つ基本装備にしたい」と目標を掲げています。
(福島民報2025年1月13日掲載)


