ネクストハイスクール構想 福島高、福島工高、郡山萌世高 拠点校中心に先進教育

ネクストハイスクール構想 福島高、福島工高、郡山萌世高 拠点校中心に先進教育

福島アンテナ

 県教委 成果を全県波及へ

 県教委は文部科学省が進める「N―E.X.T(ネクスト)ハイスクール構想」に基づき、産業の発展や研究などによる地域課題の解決に貢献できる人材の育成、学習機会の格差解消を目指した高校教育を拠点校などを中心に展開する。大学や民間企業などとも連携して先進的な教育のモデルをつくり、全県に成果を波及できるようにする。6月30日、構想に基づく県高校教育改革促進事業の計画を発表した。

 社会課題の解決に向けた理数系に強い生徒を育てる「価値創造型」の人材育成は、福島高を拠点校とした。最新機器などを導入した「ラボ」を新たに建設し、実験から社会実装までの一貫した学びに役立てる。大学や企業、研究機関などとの連携も強め、急速な人口減少や理工系人材の不足などの課題を抱える本県の未来を担う人材の育成につなげる。安積、会津、磐城の3校を協力校とし、知見や取り組みを共有する。
 先端技術を駆使し、本県の産業振興を後押しする「産業直結型」の人材育成の拠点校には福島工高を設定。実習棟を改修してロボットや人工知能(AI)、再生エネルギーを活用した実践的な学びを推進する。自律的にロボットを制御する「フィジカルAI」を扱うクリエーターや、エネルギー分野に精通した人材の育成を目指す。二本松実、会津工、小高産業技術の3校が協力校となる。
 通信制課程や定時制課程、小規模校での学習の充実など「機会保障型」の教育の全県展開に向けては郡山萌世高が拠点校となる。遠隔授業の活用や、VR空間「マナビバース」による生徒の居場所づくりなどを進める。地域による学習機会の格差を解消し、誰もが学び続けられる学習基盤を創出する。協力校は川俣、湖南、石川、猪苗代、西会津、川口、只見、勿来。
 各校の施設整備や新たなカリキュラムなどの詳細は今後詰める。県教委は2028(令和10)年度末までに事業成果を示す方針。(20260701)