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福島東稜高バスケットボール部の斎藤アリンゼ陽(3年)=福島四中出身=は、Bリーグのトライアルに高校生で唯一参加するなどプロを見据えた鍛錬と挑戦を続けている。
26日には全国高校選手権大会(ウインターカップ)県予選が始まる。
大学進学を視野に入れつつも、「早くプロになりたい。全国の舞台で活躍することが近道になる」と強い思いを口にした。
小学2年で見た福島ファイヤーボンズの試合が競技を始めたきっかけだ。
小学生時代は市内のあおばスポ少に所属、中学では部活動と2年時から入った地元クラブのネクサスで力をつけた。
同じ中学出身で福島ファイヤーボンズ特別指定選手として活躍した皆川智哉(山梨学院大1年)を追って福島東稜高に入った。1年時から全国を経験するもプレー時間は多くなかった。
前を向いて重ねた努力の末に頭角を現し、プロの目標も明確になった。
来年1月から始まるドラフトを見据えて6月に実施されたBリーグのトライアルに臨んだ。
社会人や大学生ばかりで技術、フィジカルの未熟さを痛感した。
課題を修正し、8月には米プロチームNBAの八村塁主催のキャンプ「BLACKSAMURAI2025」に参加し、ハイレベルな参加者が多い中で存在感を見せた。
「人生が変わるくらい大きな経験だった。プロへの思いや自信も強くなった」と振り返った。
パワーフォワード(PF)ながらも点を取るだけでなく、パスを出して味方も生かす万能型プレーヤーとして注目を集める。
ウインターカップに向けて主将としてチームをけん引する役割も担う。「まずは県でナンバーワンになる。得点機を逃さず、守備からも流れをつくっていきたい」と意気込んだ。


