福島アンテナ
福島大が南相馬市小高区の空き家を改修して整備を進めていたサテライト拠点「福島大学 小高まちなかブランチ」の開所式が7月1日、現地で行われた。宿泊機能を備えた同大初の滞在型教育研究拠点で、フィールドワークなど復興につながる地域実践授業で浜通りを訪れる学生らが地域住民と共に学ぶ施設として活用する。
福島大と南相馬市、日本国土開発、一般社団法人南相馬ミライエの4者が3月に締結した連携協定に基づき、小高区中心部にある旧歯科医院の建物を活用して開設した。2階建てで、1階にはセミナー室や事務室などを設け、学生らが研究活動や授業で活用するとともに、公開講座などで地域住民との交流も図る。2階は学生が滞在しながら学べるよう宿泊スペースとした。2030年までの5年間、同大の復興知事業の活動拠点として運営される。
開所式には約50人が出席し、福島大の佐野孝治学長が「地域の息遣いが最も近くに聞こえるこの場所で地域の未来を語り合う『つながりの場』を創出し、大学の知見を最大限に生かし相双地域の復興と発展に尽くす」とあいさつした。門馬和夫南相馬市長らが祝辞を述べ、佐野学長ら出席者代表がテープカットした。
福島大は富岡町と浪江町にサテライト拠点を設け、学生の地域実践授業などを通じた東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の伝承や地域コミュニティー再生などの復興支援に取り組んできた。浪江町の拠点が3月末で契約終了となり、小高区に新たなサテライトを設けた。(20260702)

