若い世代の声
福島大学協働プロジェクト学修「川内村の歴史と魅力を伝える」(担当教員:福島大学地域未来デザインセンター特任准教授 藤室 玲治)では、川内村にゆかりの深い詩人・草野心平さんについて学ぶため、いわき市小川郷を6月27日に教員1名、学生4名で訪問、草野心平記念文学館の元学芸員の小野浩(71)にご案内いただきました。その後半、草野心平記念文学館訪問の様子を松山さんに紹介してもらいます。
福島大学行政政策学類2年 松山 奈々美さん
27日、筆者は元学芸員職員の小野浩さんの案内のもと、いわき市立草野心平記念文学館を訪れた。
建物に入ると、まず大きなガラス窓が我々を出迎えた。草野心平の詩が書かれた窓は小川町のシンボル「二ツ箭山」が真ん中になるように作られており、そのロビーではアーティストが招かれコンサートに使われることもあるという。
草野心平の作品やいわき関連の蔵書を収蔵する文学プラザでは、自然を見ながら作品に触れることができる。自然と向き合うと心平さんの考えと自然と向き合う。詩を自作できる紙も置かれており、文学館ならではといえるだろう。
常設展示室では、生涯、作品に触れることができる。
蛙や石・地球関連の代表的な詩の展示を始め、手紙を書くことが好きだったが金銭的に余裕がなかったためにインクを薄めて書かれた手紙、自分の財産は何かと考えた時に「石」と答えるほど大切にしていた石の展示を実際に見ることができる。
また、彼はいろいろな職を転々としていた過去がある。居酒屋「火の車」のは草野心平が手掛けた居酒屋であるが、展示室の中には「火の車」を模した空間がある。お品書きの名称は一見しただけでは何の料理、酒かわからない。しかし、お品書きの説明と合わせて見ながら味を想像し、雰囲気を楽しむことができた。
小野浩さん曰く、この文学館は「日本一不便な文学館」だ。アクセスが比較的悪く、日常的には通いにくいというデメリットがあるが、その分草野心平の故郷である小川町の自然、そして作品を体験できる施設として訪れる価値がある。読者も草野心平の心や作品の背景に触れるため、訪れてみてはどうだろうか。

