福島アンテナ
「この小説は、少年期に育んだ夢の翼を、生涯忘れようとしなかったひとりの男の物語である」―。須賀川市の偉人で「特撮の神様」と称される故円谷英二監督の生涯を描こうと企画された幻の小説「翼ある夢(仮題)小説円谷英二」の原稿が7月7日、須賀川市の須賀川特撮アーカイブセンターで公開された。8月末まで観賞できる。
原稿はウルトラマン、ウルトラセブンの計10話で監督を務め、円谷監督のドキュメンタリー作品も手がけた故実相寺昭雄氏が手書きで記した。円谷が幼少期に抱いた大空への憧れから始まった特撮への情熱について、原稿用紙5枚にわたって書き連ねている。
小説は筑摩書房での出版が企画されたが、実相寺氏が担当編集者である青木真次さんに「書けなくなった」と伝え、実現には至らなかったという。
今年1月に青木さんから市の特撮文化研究に活用してほしいと寄贈の依頼があり、6月に贈られた。円谷監督の誕生日で「特撮の日」の7月7日に合わせて公開した。
須賀川特撮アーカイブセンターの熊谷順一郎センター長は「円谷監督の生涯や作品に興味を持つきっかけになればうれしい」と来場を呼びかけている。
入場無料。時間は午前9時から午後5時まで。火、水曜休館。問い合わせは同センター 電話0248(94)5200へ。(20260709)
【写真説明】 公開された実相寺氏による手書き原稿


