いわきで発見の化石 小型イグアノドンだった 多様なサイズ生息か 県立博物館と筑波大 研究グループが発表

いわきで発見の化石 小型イグアノドンだった 多様なサイズ生息か 県立博物館と筑波大 研究グループが発表

福島アンテナ

 県立博物館と筑波大の研究グループは7月16日、いわき市で見つかった化石が小型の植物食恐竜イグアノドン類の右胸骨だったと発表した。国内で報告されてきた個体よりも小さいという。後期白亜紀、東アジア沿岸で多様なサイズの個体が生息していたと示す、生態系解明に向けた重要な手掛かりになる、としている。

 化石は1999(平成11)年、上部白亜系双葉層群足沢層大[おお]久[びさ]川[がわ]部層(約9千万~8800万年前)で発見された。いわき市アンモナイトセンター所蔵で、県立博物館で現在展示している。
 イグアノドン類は後期ジュラ紀から後期白亜紀にかけて世界中で繁栄した恐竜で、過去には全長10メートル超の大型種の全身骨格が見つかっている。いわき市の化石は「手斧[ておの]型」と呼ばれる形状で大きさが約8センチだったことから、イグアノドン類の全長3メートルの小型個体と判明。成長段階は判別できなかった。
 研究グループによると、双葉層群時代の化石は数が少なく、未解明な点が多く残されている。研究に関わった県立博物館の吉田純輝副主任学芸員(34)は「調査を続けて全体像を浮かび上がらせたい」と語った。
 研究論文は日本古生物学会英文誌に掲載された。(20260717)

【写真説明】 いわき市アンモナイトセンター所蔵のイグアノドン類の胸骨化石(県立博物館提供)

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