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福島Uは2年連続のプレーオフ進出は逃したが、4連勝で締めくくった。ただ、チームは今季、優勝と昇格を掲げただけに、寺田周平監督は「悔しくて残念の気持ちでいっぱいだ」と唇をかんだ。
勝利をほぼ手中に収めながらの敗戦や下位相手の取りこぼしなど勝ち点3の積み上げに苦労した。ホーム戦の観客数が千人を切ることもあった。クラブは地元の小中学生らを無料招待し、サッカーに触れる機会をつくった。趣向を凝らしたイベントも企画し、プレー以外でスタジアムを楽しめるよう工夫した。
8月には県内プロスポーツチーム最多となる8698人が来場。ホーム戦の総観客数は4万5113人で前年の3万4198人から1万915人増えた。平均観客数は目標の2500人に届かなかったが、2374人で過去最多となった。
今季のチーム得点数60はリーグ4番目。最終戦を観戦した福島市の公務員宮谷智仁さんは「攻撃サッカーは見ていてワクワクした。来季は守備を改善し、優勝と昇格を達成してほしい」と期待した。針谷岳晃主将は「どんな状況でも温かい声援をくれるサポーターと、来季は喜びを分かち合う」と約束した。


