若い世代の声
郡山市のヨーク開成山スタジアム(開成山野球場)で7月25日に行われた第108回全国高校野球選手権福島大会決勝で小泉郁弥さん(28)=いわき野球連盟、郡山市=が球審を務めた。県野球連盟によると、20代の審判員が県大会決勝で球審を担うのは珍しいという。小泉さんは「選手が気持ちよくプレーできる試合運びを心がけた」と熱戦を振り返った。
いわき市出身。6歳で野球を始めた。高校時代は聖光学院の内野手として白球を追った。チームは3年間、夏の甲子園に出場したが、ベンチ入りを果たせなかった。選手としての限界を感じたが、野球に関わり続けたいという思いは消えなかった。思いついたのが、審判の道だった。
卒業後はいわき明星大(現医療創生大)に進学した。勉学に励む傍ら、スポ少や高校野球の多数の練習試合を裁き、経験を積んだ。1年の冬に公認審判員の資格を取得した。
2、3年時には県内の社会人チームの沖縄キャンプに同行し、より高いレベルでジャッジの技術を磨いた。卒業後は団体職員として働きながら休日のほとんどを審判員として過ごす。2023(令和5)年には東京ドーム(東京都)で開かれた全日本大学野球選手権1回戦で、本県の審判員として2人目の球審を務めた。
福島大会決勝の大役を伝えられたのは前日の24日。県野球連盟の塚本泰英会長は「年齢は若いが技術や経験は県内でもトップクラス」と抜てきの理由を語った。
決勝は互いに点を取り合う壮絶な乱打戦。小泉さんは「選手の一生懸命なプレーに緊張も忘れ、試合に入り込んでしまった」と胸の内を語った。本塁でのクロスプレーなど難しい判定を迫られる場面も多かったが見事に大仕事をやってのけた。「選手のプレーを通し、野球というスポーツの素晴らしさを知ってほしい」。これからも大好きな野球と共に歩む。(20260728)
【写真説明】 福島大会決勝で球審を務めた小泉さん


