福島市出身・丹治(20)が新十両昇進 「話題になる力士に」 大相撲秋場所の番付編成会議

福島市出身・丹治(20)が新十両昇進 「話題になる力士に」 大相撲秋場所の番付編成会議

福島アンテナ

 大相撲秋場所(9月13日初日・両国国技館)の番付編成会議が7月29日開かれ、東幕下筆頭で名古屋場所を4勝3敗と勝ち越した福島市出身の丹治(20)=本名・丹治純、荒汐部屋=が新十両昇進を決めた。名古屋市内で記者会見し、「うれしいが一番。元気な相撲を取り、福島で毎日話題になるような力士になりたい」と古里への思いを込めた。

 部屋の福島市出身力士では若隆景(31)=本名・大波渥=、若元春(32)=大波港=に続く3人目の関取となる。名古屋場所13日目の24日、左脚手術のため休場した若隆景に勝ち越しを報告し、「おめでとう」と祝福されたと明かした。「けがをする前に言われた『頑張れ』という言葉が気持ちの部分で生きた」と感謝した。
 しこ名は当面、変更する予定はないという。「丹治は福島市に多い名字。福島の皆さんに応援していただきたい」と理由を挙げた。「もっと親孝行したい」と家族への思いも語った。
 師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)は「体格や柔軟性に加え、(筋肉量が増えて)体の芯が固まってきた」と近年の成長に目を見張る。「十両は通過点。丹治はこうなれば勝てるという形をつくり上げたい」と期待感を示した。
 本県出身力士の新十両は2023(令和5)年秋場所の白熊(27)=本名・高橋優太、須賀川市出身、二所ノ関部屋=以来。

■新十両丹治 一問一答 前に出る相撲取れている
 丹治は親方や兄弟子への感謝を示し、一層の成長を期した。
 ―今の心境は。
 「たくさんの記者に囲まれる機会がない。これが関取なのかと感じる」
 ―名古屋場所について。
 「絶対十両に上がってやると思っていた。3勝1敗から緊張で硬くなったが、親方に『自分が稽古場でやっていることだけやれ』と声をかけられ、自分の相撲に集中できた」
 ―17歳での幕下昇進以降、どう成長したか。
 「昨年から徐々に体が大きくなり、当たり負けしなくなった。前に出る相撲が自分の中で固まり、本場所でも稽古場の相撲を取れている。番付が上がらない時期は悩んだが、我慢してきて良かった」
 ―付け人を務めた若隆景からの学びは多い。
 「支度部屋のアップの仕方、花道でのルーティン、気持ちのつくり方などたくさん。関取のここぞの集中力を花道で見てきたので、自分の相撲にも生かせた」
 ―闘いたい関取は。
 「藤ノ川関は幕下の頃から交流がある。対戦できるような番付に上がりたい」
 ―目指す関取像を。
 「押し負けず、相手の陣地で相撲を取る力士になる。心技体を鍛えて一場所ごとに番付を上げたい」

■若隆景、リハビリ開始
 名古屋場所を全休した若隆景について、荒汐親方は29日、リハビリを開始したと明らかにした。24日に東京都内の病院を退院し、歩ける状態だという。「いきなり負担をかけると再発の可能性があると言われている。慎重にやるしかない」と述べた。
 夏場所を制した若隆景は今月1日に左太ももの異常を訴え、神経まひなどを引き起こす「コンパートメント症候群」の診断で緊急手術を受けた。8月の夏巡業と9月の秋場所は全休の見通しで、11月の九州場所は十両転落が確実。(20260730)

【写真説明】 新十両昇進が決まり、記者会見する丹治。右は荒汐親方=29日、名古屋市の荒汐部屋宿舎

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