UIターン#12/8月「風のような生き方」<DOORの先>

UIターン#12/8月「風のような生き方」<DOORの先>

ドアを開いた人たち

矢吹 哲郎さん(郡山市出身。首都圏で会社員勤めをした後、2023年、南相馬市にJターン。合同会社Hidane代表)

 🔶結婚し2拠点生活

 ご縁があって結婚し、生活の拠点も少しずつ変わっていきました。妻と子は茨城県に暮らしていて、私は福島と茨城を行き来する2拠点生活を送っています。

 仕事では福島県全域を動き回り、地域事業者の事業推進のお手伝いをしたり、企業や行政、学校といった立場の垣根を越えて、「面白いコトづくり」をする地域プロデュースを行っています。福島県民として、名前は聞いていても行ったことのなかった場所に足を運ぶと、「こういう場所や歴史なんだ」と、県内だけでも世界がどんどん広がっていく面白さがあります。

 正直、自分は「これがしたい」というものを強く持っていません。その代わり、人の「やりたい」や「困っている」にはすごく興味が湧きます。「自分だけではできないけれど、あの人とこう組み合わせたら面白いことが起きるんじゃないか」と考え、それを実現していくことが、自分の役割なんだと感じるようになりました。魅力的なプレイヤーは福島にたくさんいます。ただ、点在しているだけではもったいない。点をつないで面にする。最近では、福島のプロ野球球団と高校生をつなぎ、高校生がプロ野球の試合を企画運営する「高校生プロデュースデイ」という企画を、行政の後押しも受けながら実現できました。

🔶移住しなくても関われる

 移住してからずっと、「どこか一つの地域に骨を埋め、店や宿のように根付いたものを作らなければいけないんじゃないか」という葛藤がありました。でも今は、それが自分に求められていることとは違うと思っています。生まれ故郷は郡山ですが、色々な地域の方々と関わる中で見えてきたのは、どこか一カ所に留まるより、様々な場所を渡り歩きながら、経済や人の面白さを動かしていく風のような生き方が自分に合っていると感じます。

 地域に戻る、関わるということは、その場所に居続けなければいけないということではありません。従来の型にとらわれる必要もなく、自分の人生ですから、その熱量や発想を大事に、直感にゆだねて生きて良いのです。私は、この先も全国、もしかしたら海外まで、福島の仕事として関わっていく可能性が出てきており、それでいいと思っています。

 最初は本当に小さな一歩でいいと思います。遊びに行く、気になる人が作ったものを買ってみる。それだけでも十分に関わりは始まります。必ずしも移住しなくてもいいので、地域との関わりを試してみると、面白いんじゃないかなと思います。(矢吹さんのストーリー終わり)(20260820)

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※tenten 結婚や、パートナーやご自身の転勤、そしてUターン等により地域に転入した方々(主に女性)の転入後の暮らしのサポートを行う団体です。転入・転勤・Uターン者が「来てよかった」「戻ってきてよかった」と思える社会を作るために、私たちは地域に来た女性の入口となり、居場所と役割をもって自分らしく一歩を踏み出せるきっかけをデザインする活動を行っています。詳しくはこちらのWEBサイトをご覧ください。
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福島に移住・転入した女性が、福島の暮らしの情報を発信するサイトも運営しています。
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