原町無線塔3Dで再現! 南相馬市博物館 5日から模型展示 研究会「物語や記憶も次世代に」

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原町無線塔3Dで再現! 南相馬市博物館 5日から模型展示 研究会「物語や記憶も次世代に」

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福島県南相馬市原町区にあった原町無線塔にまつわる歴史や記憶を残そうと「原町無線塔」研究会は、3Dプリンターを使った無線塔の模型を制作した。広く知られる円すい形の「主塔」に加え、稼働当時の大改修で主塔を囲むように建てられた鉄製の副塔(鉄塔)も再現した。研究会は4日、南相馬市博物館ロビーに模型を設置した。5日から5月6日まで展示する。原町無線塔は国際無線局「磐城無線電信局原町送信所」として1921(大正10)年に開局。1923年には関東大震災の第1報を米国に発信し、支援のきっかけとなった。主塔は鉄筋コンクリート製の高さ201メートルの巨塔で、地域のシンボルとして親しまれた。送信電波増強のため1928(昭和3)年に大改修され、主塔の周りに鉄塔5基が建設されたが、無線技術の進歩で3年後に廃局となった。鉄塔は廃局後、埼玉県や台湾に送られラジオ塔として再利用されたという。なじみ深い主塔のみならず、無線塔の「サイドストーリー」にも興味を深めてほしいと今回、鉄塔にも焦点を当てた模型を作った。模型は200分の1サイズで鉄塔は2本を再現。共に原町高出身の三瓶之[ゆき]丈[とも]さん(47)=東京都=と鈴木晋太郎さん(47)=埼玉県=が手がけた。資料や写真などを基に、建築士でもある鈴木さんがデータを作成。3D造形エンジニアの三瓶さんがデータからパーツを作り、組み立てた。三瓶さんは「鉄塔の存在は今回初めて知った」とし、鈴木さんも「資料が少なく難しかった」と振り返る。研究会事務局の岡田雅代さんは「無線塔にまつわる埋もれた物語や歴史も掘り起こし、次世代に伝えていきたい」と話している。5日は三瓶さんと鈴木さんが解説する。入場無料。時間は午前9時~午後4時45分(最終入館午後4時)。博物館は毎週月曜休館。