福島県猪苗代町 自転車で衝突死 事故なくす仕組みを 斎藤唯生さん母「慎重な子だった」

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福島県猪苗代町 自転車で衝突死 事故なくす仕組みを 斎藤唯生さん母「慎重な子だった」

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帰省先の福島県猪苗代町三郷の県道で自転車を運転中、自動車との衝突事故で亡くなった小学6年斎藤唯生[いお]さん(11)=東京都=の母恵美さん(36)が8日、取材に応じた。春休みの帰省中だった3日に息子の身に起きた悲劇を受け、「交通事故をなくす仕組みをつくってほしい」と訴えた。唯生さんは春休みを利用し、恵美さんの実家で過ごしていた。ゲームをする時間の多い東京での日常生活とは異なり、猪苗代では外遊びを満喫していた。頻繁に帰省し、曽祖母に特に懐いて「ひいばあちゃんと一緒に住みたい」とよく口にする少年だったという。唯生さん用に置いてある自転車で、実家の周囲を巡ることも多かった。交通事故は大好きな実家のすぐ近くの交差点で起きた。現場は見通しのよい直線道路の交差点。信号機や横断歩道はなかった。「ヘルメットをかぶって気を付けるんだよ」。事故の当日も恵美さんは車に注意するよう、出かける唯生さんに呼びかけた。それが一人息子との最後のやりとりとなった。唯生さんは横断歩道ではいつも手を上げて渡るなど慎重な子だったという。恵美さんは「道路を渡ろうと右、左、右、左と何度も確認しているうちに車が来てしまったのだろうか…。つらくてつらくて、たまらない」と言葉を絞り出した。「車には事故防止装置を取り付けるなど、事故が起きないような社会をつくってほしい」と願っている。再発防止へ意見を交換猪苗代署など事故を受け、猪苗代署は8日、交通関係団体と現場点検を行い、再発防止に向けて意見を交わした。同署や町、県、交通安全団体などから約20人が参加した。事故状況の説明に続いて現場付近の状況を確認した。