亡くなった福島県田村市の開業医の遺産5億円超寄付 パンダハウスを育てる会など5団体へ

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亡くなった福島県田村市の開業医の遺産5億円超寄付 パンダハウスを育てる会など5団体へ

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福島県田村市の精神科・心療内科「大久保クリニック」を経営した大久保悟子さん=享年73=の遺産5億1200万円が、福島市のパンダハウスを育てる会など5団体に寄付された。寄付を受けたのは育てる会の他、日本ユニセフ協会、国境なき医師団、ワールド・ビジョン・ジャパン、日本リウマチ友の会。9日、郡山市役所で、大久保さんの遺影を前に、唯一の親戚であるいとこの洋治さん(84)へ感謝状が手渡された。大久保さんは田村市出身。岩手医大を卒業し、郡山市の星総合病院で勤務後に独立し、地域医療を支えてきた。2022(令和4)年6月にがんが見つかり、その年の夏にクリニックを閉院した。独身のため子どもなどはおらず、法律事務所と相談しながら遺産の扱いを定める遺言状を作った。遺言状完成から間もない12月5日に自宅で息を引き取った。洋治さんによると、大久保さんは「医療一筋」。世間との接触が少ないように見え、洋治さんにも病状を打ち明けることはなかったという。多額の遺産寄付を決めたことに驚いたとし「死を悟り、つながりを求めたのだろうか」と語った。【写真】大久保さんの遺影が見守る中、感謝の言葉を述べる洋治さん