取材メモプラス ゴッホ飯 食と美術が相乗効果

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取材メモプラス ゴッホ飯 食と美術が相乗効果

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福島市が市内の県立美術館で開催中の「大ゴッホ展夜のカフェテラス」に合わせて企画した「ゴッホ飯」の参加店が地域で広がりを見せている。大ゴッホ展閉幕まであと1カ月。展覧会をきっかけとした取り組みが、さらなる地域活性化につながることを期待したい。(文化部・今関空也)登録の広がりゴッホ飯は、ゴッホの名画から色彩やモチーフのヒントを得て、市内の飲食店などが提供するオリジナルメニュー。市が特設サイトの記事掲載、POP素材やポスターの配布を行ってPRし、登録店を支援している。大ゴッホ展の会期と同じ5月10日まで参加を募っている。市のホームページで公開している登録店舗数は2月12日の公開時点の49店から33日間で約1・6倍の77店(3月25日時点)に増加した。当初、駅前の中心市街地を対象としていたが、郊外の飲食店から参加希望の声が寄せられ、市内全域に拡大した。登録店の内訳で最も多いのはカフェ27店で、洋食店10店、菓子店7店と続く。3分の2が注文福島交通飯坂線曽根田駅に店を構える「伏見珈琲店」では、「ひまわりトースト」や2種類の「名画のクリームソーダ」のゴッホ飯を提供している。大ゴッホ展開幕以来、来客数が増加傾向にあり、3分の2がゴッホ飯を注文するという。店主の伏見俊哉さん(65)は「ゴッホを目当てに県内外から訪れた人にとって、ゴッホ飯が街を巡るきっかけになった」と効果を実感する。官民連携でゴッホ飯の誕生のきっかけは2月まで神戸市立博物館で開かれていたゴッホ展だった。神戸市のホテルが提供したゴッホをイメージしたメニューに着想を得て、福島市はオリジナルの企画を展開した。担当の市にぎわい商業課の菅野敏和商業振興係長は「市ができるPRを思案してきた。官民が連携して街中に人流をつくり、盛り上げた好事例になる」と手応えを語る。1日に開幕した大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン」と、炎の画家ゴッホとの相乗効果によって街にたくさんの熱気を呼び込んでほしい。