帰還困難区域、老朽化で解体 赤坂神社再建 地域のシンボル復活 福島県富岡町小良ケ浜

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帰還困難区域、老朽化で解体 赤坂神社再建 地域のシンボル復活 福島県富岡町小良ケ浜

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東京電力福島第1原発事故に伴い、帰還困難区域となっている福島県富岡町小良ケ浜地区の赤坂神社が11日、再建された。神社は地区の守り神で、かつては祭りや会合でにぎわった。原発事故発生から15年が経過した今も、避難指示の明確な解除時期は見えていない。竣工式を行い、住民らが地域のシンボルの復活と再会を喜び合い、地域の早期復興を願った。神社に次々と集まる住民らは顔を合わせると自然に笑顔が浮かんだ。「久しぶり」「会いたかったんだ」「覚えてっかい」。県内外から集まった参加者約30人は肩をたたいて喜んだ。町史などによると、神社の設立時期は不明だが、古代からと伝わり、水や防疫の神とされる。1948(昭和23)年ごろに再建し、8月末の例大祭では踊りや劇を披露。神社で夜通し過ごす「夜ごもり」などで住民のよりどころとなった。原発事故で帰還困難区域となり、神社は手入れができないまま老朽化が進んだ。2024(令和6)年夏ごろに解体した。「小良ケ浜の守り神をなくすわけにいかない」。住民の声が上がり、昨年10月から再建に着工。震災発生から15年と1カ月の月命日に竣工式を迎えた。地区には震災発生前、約130世帯360人が住んでいた。共同墓地やそこにつながるアクセス道路は特定復興再生拠点区域(復興拠点)として2023年11月に避難指示を解除。地区内の約半分程度が特定帰還居住区域に設定されているが明確な解除時期は今だ見えていない。氏子総代で行政区長の関根弘明さん(69)は「神社は地域の中心で感慨深い。小良ケ浜は震災後、壊す一方で新しくできたものがなかった。再建したこの場所から復興が進んでいってほしい」と話した。【写真】再建した赤坂神社を前に完成を祝う住民ら