福島のニュース
福島市のJR福島駅西口構内の商業施設「パワーシティピボット」に15日、大手食品スーパー「ロピア」(本部・川崎市)の県内1号店「福島駅西口店」がオープンした。午前9時の開店前に500人が並び、入場を制限するほどの盛況ぶり。福島駅前は東口、西口ともに商業施設の閉店が相次ぎ、空洞化が危惧されている。ロピアの開店で買い物客らの「駅前回帰」が期待される一方、東口の再開発ビルの整備計画に遅れが生じるなど課題は山積しており、にぎわいが定着するか注目される。ロピアは大容量の精肉や鮮魚、総菜などを手頃な価格で販売しており、全国で人気を集めている。福島の店舗には、ソースカツ丼や円盤ギョーザといった県内の名物をアレンジした商品などをそろえている。先頭に並んだ市内の介護施設職員佐藤直人さん(52)は、午前5時30分ごろに到着。「テーマパークのようだった」と興奮気味に語った。市外からの買い物客の姿もあった。須賀川市の会社員菅野秀人さん(26)は交流サイト(SNS)で開店を知った。「お目当ての大容量の総菜を購入でき満足。次に来たら肉や野菜も購入したい」と語った。伊達市の会社員栗原守さん(54)は「今後も週に1、2回は来たい」と再訪を楽しみにしている。仙台市の会社員米崎順平さん(37)は「仕事で福島市を訪れる機会が多いので、帰りに寄りたい」と話した。駅を頻繁に利用する学生も歓迎した。今春、福島大に入学した鈴木悠生さん(19)は市内金谷川から電車で訪れた。「西口を利用する学生が増えると思う」と期待を口にした。集客力の高いロピアの開店で駅前への人流回帰が見込まれるが、活気を一過性にしない取り組みが求められる。市商店街連合会の小河日出男会長は「駅周辺で人が動くよう東西一体となって取り組みたい」と語った。東口・西口にぎわい創出へ課題山積福島駅の東口と西口では、再開発計画に遅れが生じるなど、にぎわい創出に向け課題が山積している。東口駅前の再開発ビルは当初の計画では2026(令和8)年度の開業予定だったが、建設費高騰などで計画が大幅に遅れている。市が現在、予定として示している2029年度中の開業も厳しい状況。西口では、2024年5月に閉店したイトーヨーカドー福島店の跡地の活用策がいまだ示されていない。土地を所有する不動産大手ヒューリック(東京都)は具体的な活用について「検討中」としている。こうした中、今夏には東口近くのMAXふくしま内に総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ」が開業する。

