福島のニュース
福島県会津若松市の七日町通りまちなみ協議会は、市内のJR七日町駅改札内で抹茶の提供を始める。早ければ5月中旬にも、協議会が運営する駅舎内の駅カフェを拡大。市と関わりの深い茶の湯文化を地域住民やインバウンド(訪日客)に発信する。駅カフェはこれまで磐梯山の伏流水で入れた水出しコーヒーや地元産フルーツジュースを提供してきた。今後は改札からホームに向かう途中の広場に畳や和傘を設置し、抹茶や酒、軽食を提供する。ホームは花などで飾り付ける。運営は地域再生事業などを手がける東京都の企業に委託する。市内には茶の湯にまつわる歴史や名所が多く存在する。会津領主・蒲生氏郷は千利休の弟子で、利休が豊臣秀吉に切腹を命じられた際に子の少庵をかくまい千家茶道の命脈を保った。鶴ケ城本丸の茶室「麟閣」は少庵が建てたとされる。七日町駅近くには、京都・宇治の茶問屋が家出した息子と再会したとの言い伝えがある常光寺の「めぐりあい観音」がある。協議会によると、まちなかで常に本格的な抹茶を味わえる店や、歴史を知る市民は少ない。海外での抹茶ブームも捉え、地元住民だけでなくインバウンドや県外観光客にも地域の歴史や魅力を伝える考えだ。6、9月には茶にまつわる市内の寺や店などを巡るイベントを計画している。渋川恵男会長は「会津の抹茶文化を全国に普及させたい」と意気込んでいる。

