「火、来ないで」住民不安 近づく黒煙、鎮火祈る 消防、必死の活動続く 喜多方・塩川の山林火災

  • [エリア] 会津若松市 喜多方市 北塩原村
「火、来ないで」住民不安 近づく黒煙、鎮火祈る 消防、必死の活動続く 喜多方・塩川の山林火災

福島のニュース

喜多方市塩川町で26日に発生した山林火災は、強風の影響でたちまち北西側に広がり、空を黒い煙が覆った。「これ以上、火が広がらないでほしい」。住民は岩手県大槌町で続く山林火災が頭をよぎり、不安そうに山を見つめた。消防は住宅への延焼を防ごうと、必死の消火活動を続けた。山林から立ち上る煙、焼け焦げた臭い―。自宅近くで火災を発見し119番通報した農業鈴木義信さん(70)は家の裏まで火の手が迫った。「見つけた時は延焼もゆっくりだったが、気付いた時には激しさが増していた。早く鎮火してほしい」と願った。延焼地点から北側に約2キロ離れた集落の住民は「何も手につかない」と心配そうな表情を浮かべた。風下に当たるため時折、火の粉が飛んでくる。1人暮らしの女性(77)は煙が近づいているのに驚き、いつでも避難できるよう乗用車に着替えなどを積み込んだ。「岩手のこともある。火がここまで来ないで」と祈るように手を合わせた。消防署員や喜多方市と北塩原村の両消防団員は山林に入り、懸命な消火活動を続けた。日が暮れても鎮火に至っておらず、市消防団の男性団員(41)は「交代しながら万全な体制で臨む。一刻も早く消火したい」と話した。会津若松市に買い物に出かけていた喜多方市塩川町の50代男性は、事態を知り、状況確認のため避難所となった塩川体育館を訪れた。煙は会津若松市内からも確認できたという。「ぼやぐらいかと思っていた。まさかこんなに大ごとになるとは」と煙の方角を見つめた。遠藤忠一喜多方市長は「関係機関と連携を取り、一日でも早い市民の安全な暮らしの確保に努める」と話した。喜多方市塩川町の山林火災の経過【26日】午前11時40分ごろ通行人から「木の枝が燃えている」と119番通報午後0時45分ごろ市が市塩川総合支所に災害対策本部設置午後1時ごろ県防災ヘリに応援要請午後2時5分ごろ市が178世帯458人に避難指示、避難所開設午後3時ごろ県内消防本部に広域応援要請午後6時40分ごろ日没で消火活動中断