孤独や孤立対策へチャット相談窓口サービス実証実験スタート 福島県白河市 東北の自治体初

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孤独や孤立対策へチャット相談窓口サービス実証実験スタート 福島県白河市 東北の自治体初

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孤独や孤立対策の一環として福島県白河市は傾聴型AIを開発したIT企業「ZIAI(ジアイ)」(本社・東京)と連携し、スマートフォンなどのチャット機能を活用した相談窓口サービスの実証実験を28日、開始した。東北の自治体では初めての試み。孤独などを感じる市民が24時間、スマホなどで市のホームページからアクセスするだけで、時間や場所を問わずに相談できる環境を提供する。傾聴型AIは臨床心理士や言語学者が監修した。対話を通じ、AIは「死にたい」などのリスクの高い相談に対しては市の担当職員や支援機関へ誘導する機能も有している。担当職員の負担軽減につながる可能性もある。利用は無料。市内在住または市内に通勤、通学している人であれば年齢を問わず利用できる。実験は7月28日までの3カ月。市は利用者数や効果などを精査して実際に導入するかどうか決める。2024(令和6)年4月施行の孤独・孤立対策推進法に基づく施策を模索していた白河市は、傾聴型AIを取り入れた千葉県柏市の先進事例に着目し、ZIAIに連携を申し入れた。協定締結式は白河市役所で行われ、鈴木和夫市長とZIAIの桜井昌佳社長が協定書を交わした。鈴木市長は「日本社会は経済格差などで閉塞感に包まれ生きづらくなっている。AIと話して救われる人がいるのも事実。実験で効果を確認したい」と期待感を示し、桜井社長は「声なき声を掘り起こし、寄り添える仕組みにしたい。軽いストレスを重くならないうちに解決することが大事だ」と意欲を語った。ZIAIによると、全国では実証実験を含め30自治体がすでに導入しており、県内では福島、いわき市が6月1日から実験に取り組む予定だという。