福島のニュース
福島市の御山小の児童は市内の県立美術館で開催中の「大ゴッホ展夜のカフェテラス」に合わせ、ゴッホに関する学習や絵画のワークショップなどを行っている。ひたむきに絵を描いたゴッホの生涯に触れ、自由に表現する喜びを味わっている。福島市教委は2月25日から3月18日にかけて、市内の公立小中学校などの児童生徒約8千人が大ゴッホ展を観覧する機会を設けた。61校の小学5年~中学2年が学校行事などで訪れた。御山小からは約130人が足を運んだ。高沢里美校長や教職員らの働きかけで、鑑賞前に作品展への学びをより深める事前学習を実践した。校内の廊下ではゴッホに関するクイズを掲示。ゴッホの自画像と教員の顔の絵を並べ、「どっちの人がゴッホでしょうか?」と問いかけたり、代表作「夜のカフェテラス」の制作方法などを質問したりした。答えは図書館に行けば分かるような仕掛けを作り、子どもたちがゴッホに親しむ環境を作った。「ゴッホが絵を描き始めたのは27歳。それから亡くなるまでの10年間に2000点以上の作品を描きました」。学校司書はゴッホの生涯や故郷のオランダについて分かりやすく紹介した。児童がゴッホを身近に感じられるよう工夫を凝らした。絵画のワークショップでは、固定概念に縛られない色彩の奥深さを学んだ。「ヒマワリの花びらは黄色でなくてもいい」「夜空は黒だけじゃない」と学びを深めた。児童は大ゴッホ展へ訪れた後も休み時間などに画集を見ながら絵を描いた。模写[もしゃ]やゴッホの絵画から着想を得たオリジナル作品などを制作した。「先生、展覧会やろうよ!」との子どもの発案で、教室内に児童の絵を飾っている。優しい色彩のクレパスなどで「自画像」を描いた力作や、マスキングテープを細かくちぎって「ひまわり」を表現した作品などが並んでいる。6年の高橋亜弥乃さん(11)は大ゴッホ展で「夜のカフェテラス」の豊かな色彩に特にひかれたという。「観覧を機に、今まで以上に絵を描くのが好きになった」と充実した表情を浮かべた。高沢校長は「絵画を自由な発想で描いた経験や学習を通して、自分の可能性の広さにも気付いてほしい」と願っている。

