福島のニュース
飲食店「十割そば神(じん)」は20日、福島県富岡町本岡の国道6号沿いにオープンする。そば粉100%の十割そばと食べ応えのある各種丼とのセットを提供する。店主の神野藤芳秋さん(73)=浪江町=は双葉郡の力になろうと物件を探し開店にこぎ着けた。「喉越しよいそばとボリュームたっぷりの丼でスタミナをつけてもらいたい」と来店を呼びかけている。十割そばは喉越しが特徴で、ざるそば(税込み800円)やかき揚げそば(同900円)を用意。そばと丼のセットは会津ソースカツ丼セット(同1350円)のほか、十和田バラ焼丼(同)や各種カレーが並ぶ。神野藤さんは浪江町出身。いわき市を拠点に貿易関連の会社を経営していたが、各地を巡り、趣味の食べ歩きの延長で飲食業の道を志した。2018(平成30)年に市内で「森のカフェレストラン草木台ダイニング」を開店。繁盛していたが2022(令和4)年に脳梗塞を発症した。後遺症で思うように体が動かなくなり閉店した。古里への思いが募り、帰還を決意。懸命のリハビリの末に調理ができるほど回復した。そば屋として新たなスタートを切り、昨年5月から浪江町の仮設商店街「まち・なみ・まるしぇ」で1年間、チャレンジショップに出店していた。浪江町で物件が見つからずいわき市に戻ることも頭をよぎったが、復興への歩みを進める双葉郡の力になろうと諦めず、富岡で物件を見つけた。16日からプレオープンし、浪江から訪れる人もいる。神野藤さんは「十割そばは健康食としての魅力もある。出来たてを届ける信念を大切に、双葉郡を元気づけたい」と意気込む。住所は富岡町本岡字王塚645の1。営業時間は午前11時から午後2時まで。不定休。問い合わせは同店電話090(1063)4655へ。

