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ラーメンチェーン大手の幸楽苑(郡山市)は2033年3月期までに、東北・関東地方の既存商圏に新たに出店し500店舗体制に拡充する。目標達成後の2033年4月以降、これまで控えてきた西日本への新規出店を再開し、将来的に国内千店舗体制の確立を目指す。21日に都内で決算説明会を開き、中長期出店方針を明らかにした。黒字決算となった業績の「V字回復」を背景に出店攻勢をかける。現在、東北・関東地方を中心とした17都県で357店舗を運営している。新規出店の加速に向け、地域ごとの需要に応じた出店基準を策定。市場動向を踏まえ、既存商圏で新たに143店を出店する余力があると判断した。都県別で最多の56店を構える本県で新たに9店、22店ある都内では現在の2倍以上となる25店の新規出店が可能という。出店戦略では2029年3月期に400店、2030年3月期に430店、2031年3月期に460店まで増やし、2033年3月期に500店舗体制を確立するとしている。既存店舗の周辺に集中して出店する「ドミナント戦略」を推進する。郡山市で新工場を稼働し、生産能力を増強していく。郡山に「駅前型」1号店来年3月までに若年層、働く人に満足を幸楽苑は来年3月までに、「駅前型」の第1号店舗を郡山市のJR郡山駅前に出店する方針。説明会で示した。来年3月までに国内で10店の新規出店を予定している。幹線道路沿いなどに展開している従来の「郊外型」に加え、1店舗を駅前型として出店する。駅前店について芳賀正彦専務営業本部長は、従来店舗と比べて客層やメニューの需要が異なると想定。「幸楽苑らしさを失わず、利用が見込まれる若年層や働く人に満足してもらえるようなメニュー開発に取り組みたい」と展望した。「新社長への信頼大きい」来月、経営トップ退任の新井田氏経営トップを6月に退く創業者の新井田伝会長兼社長は「経営の立て直しが軌道に乗り始めたタイミングで、社長のバトンを渡す決意をした」と明かした。新井田氏は業績悪化を受け、2023(令和5)年6月の社長復帰以来、「原点回帰」を掲げて不採算店の閉店や新メニューの拡充を推進してきた。経営基盤を再構築し、再成長への準備が整ったとして「経営は基礎を固めないと理論通りにいかない。理論を実践できる新社長に対する信頼は大きい」と期待を寄せた。6月の株主総会、取締役会を経て、新社長に芳賀正彦専務営業本部長が就く。

