福島のニュース
野生鳥獣による被害を防ごうと、喜多方市で「けもの新聞」が作られ、全戸に配布されている。市鳥獣被害対策実施隊(杉原吉雄隊長)が4月に始め、5月号は出没が増えている熊を特集した。熊などの生態や対策を伝えるほか、柿の放置など熊を引き寄せている現状に警鐘を鳴らす。鳥獣被害はこれまで山間部が中心だったが、熊が市街地で目撃されるなど、市全域で影響が出ている。猟友会員で組織する実施隊は、生態や現状を正しく理解してもらうことが被害防止に必要と考えた。経験を踏まえて「新聞」を毎月製作している。5月号ではツキノワグマを「嗅覚は犬並みに良い」「木登りが得意」などと説明。「放置された柿や栗の果樹、廃棄野菜などの農作物を口にした熊は味を覚え、繰り返し集落へ出没するようになる」と住民に対策を求めている。未利用果樹の伐採を支援する市補助金も紹介している。「新聞」には、住民を守るために命の危険と隣り合わせで活動する実施隊の思いがこもる。集落での度重なる出没で駆除が必要な場合は多いが、人間が熊を呼び寄せている面もある。こうした状況を見つめ直してほしいと呼びかける。「新聞」はA4判で、裏表に記載されている。市ホームページにも掲載している。今後、イノシシなどを取り上げる予定。問い合わせは市有害鳥獣対策室へ。

