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福島県富岡町は、休止していた富岡海水浴場の今夏の再開に向けて関係機関と調整している。隣接する富岡漁港の工事のため長く開設を見送っており、実現すれば約25年ぶりとなる。16日に開会する町議会6月定例会に関連予算約900万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出する。海水浴場は富岡漁港南側の海岸に開設していた。防砂堤に囲まれた砂浜や波の穏やかさが特徴で、当時はひと夏に町民ら約5千人が訪れた。漁港周辺の工事の影響で2002(平成14)年ごろに休止した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴い復活はより遠のいていたが、町内の大部分の避難指示が解除された2017年ごろから再開を検討してきた。県相馬港湾建設事務所など関係機関との調整が進み、監視体制などの準備が整った。海水の水質や放射性物質に関する検査でも問題は確認されていないという。海水浴場の開設期間は7月18日から8月中旬ごろまでを計画している。潮の満ち引きにもよるが、波打ち際から60メートル程度の範囲を遊泳区域とする。仮設のトイレ・シャワーを設け、キッチンカーの出店なども検討している。町地域創生課は「暑い夏に、地域資源を活用して町ににぎわいを生み出したい」としている。双葉郡の海水浴場は岩沢(楢葉町)が2022(令和4)年に再開した。休止している請戸(浪江町)は今夏に16年ぶりの海開きを予定している。閉鎖中の双葉(双葉町)と熊川(大熊町)はいずれも中間貯蔵施設内にあり、再開の見込みは立っていない。

