福島のニュース
8月1日に16年ぶりに開設される福島県浪江町の請戸海水浴場の遊泳区域は、南北約50メートル、東西約80メートルの範囲となる。初日は「浪江浜まつり」を開催し、〝請戸もの〟の浜焼きやサーフィン体験など多彩なイベントを通して、浪江の夏を盛り上げる。27日に町役場で開いた記者会見で町が発表した。請戸海水浴場は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で開設できない状態が続いていた。町によると、開設期間は9日までで、遊泳時間は午前9時から午後3時まで。海水浴場北側にある請戸漁港に駐車場(約300台分)を設ける。海岸周辺に仮設トイレを2カ所、シャワーを1カ所設置する。町と弘前大が今年6月に実施した調査では、周辺の空間線量は毎時0・024~0・050マイクロシーベルト、海水のトリチウム濃度は1リットル当たり0・02~0・08ベクレルだった。町によると一般的な環境と数値は変わらず、安全に利用できるとしている。今回の海開きは、震災発生前よりも遊泳範囲を狭め、開設期間も短いなど試験的な位置付けとなる。町は得られた課題などを検証し、遊泳期間や時間を延長する本格オープンを2~3年後に実現したい考え。記者会見に臨んだ町観光移住課の佐藤貴徳課長は「16年前に人の姿が消えた海に子どもたちの笑い声が戻ることは、町の復興の証で新たなスタートとなる」と強調した。浜まつりを主催する前司昭博実行委員長は「町内外から多くの人に訪れてもらい、豊かな海の幸や復興の歩みを肌で感じてほしい」と呼びかけた。

