福島便り
▽2回戦聖光学院000300310―7早
実102000010―4
第97回選抜高校野球大会(センバツ)は第8日の25日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦3試合を行った。3年ぶり7度目出場の聖光学院(福島県伊達市)は第2試合で早実(東京)に7―4で逆転勝ちし、2013(平成25)年以来、12年ぶりの春8強入りを決めた。大会第9日の26日、第4試合(午後4時開始予定)で浦和実(埼玉)との準々決勝に臨む。勝てば県勢初の春4強。
聖光学院は主戦大嶋哲平(3年)が初回に連打を浴びるなどして先制を許した。三回は2死走者なしから失策を起点に2失点し、重苦しいムードが漂った。
攻撃は、打者2巡目に入った四回表、無死一塁で竹内啓汰(3年)の左翼線適時二塁打で1点を返し反撃の口火を切った。石沢琉聖(3年)のスクイズで1点を加え、2死一、三塁から大嶋が中前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。
七回表は1死二塁、竹内の左前打で芳賀巧(3年)が生還し勝ち越すと、細谷丈(同)、石沢の連続適時打で2点を加え、突き放した。野手陣も再三の好守でピンチの芽を摘み、主導権を渡さなかった。大嶋は尻上がりに調子を上げ、144球の力投で完投した。
斎藤智也監督はこの日の勝利で甲子園春夏通算31勝目となった。勝利数は東北、仙台育英(ともに宮城)を率いた竹田利秋氏を抜き、東北地方の監督で最多となった。■よく追い付けた
聖光学院・斎藤智也監督
序盤に失策が絡んで3点を取られて嫌な流れだったが、引き離されないうちによく追い付けた。低い打球を打ち続けた結果。選手を褒めてやりたいと思う。