大学3年生受験可に 福島県郡山市採用の技術職専門枠の1次試験 前倒しで人材確保 東北の中核市、県内13市で初

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福島便り


福島県郡山市は2025(令和7)年度職員採用試験の技術職専門試験枠で、1次試験(筆記)の受験資格を大学3年生まで拡大する。従来は大学4年生の受験を可能としてきたが、1年前倒しすることで優秀な技術職を確保する。市によると、東北地方の中核市と県内13市で初の試み。民間企業との人材獲得競争などを背景に技術職の受験者数は減少傾向が続いていた。品川萬里市長が25日、定例記者会見で発表した。
対象は土木、建築、機械、電気・電子の4職種。大学3年生は6月15日の1次試験から受験が可能となる。合格した場合、1年後の大学4年次に面接と集団討論による2次試験に進む。不合格だった場合でも、翌年に従来通り1次試験を受験できるという。
政府のルールでは、面接などの選考活動は6月1日解禁だが、実際には前倒しして学生を囲い込もうとする企業が多い。郡山市は今回の受験資格拡大について、面接などの2次試験が大学4年次の6月以降であるため問題はないとみている。全国では北九州市や長崎市などでも同様の試験枠を導入している。