福島便り
26日の福島県内は気圧の傾きが大きくなり、中通りと浜通りの全域で一時、暴風警報が発表された。強風の影響でJR東北新幹線の一部区間が最長約9時間にわたり運転を見合わせた他、転倒などによる負傷者も相次いだ。
JR東日本によると、同日午前9時15分ごろ、JR福島駅の東北新幹線下り線の架線に風で飛来したとみられるビニールひもが付着し、東京―仙台間の上下線で運転を見合わせた。午前10時30分ごろには見合わせ区間を東京―盛岡間の上下線に拡大。午後6時10分ごろ運転を再開した。山形新幹線でもダイヤが乱れた。
県内各消防本部によると、転倒などにより少なくとも15人がけがをした。このうち、郡山市では歩行中に転倒した70代女性が右足を骨折した。
福島地方気象台によると、午前10時50分ごろに白河市で最大瞬間風速32・6メートルを観測した。この他、最大瞬間風速は郡山市で32・1メートル、相馬市で28・0メートルと続いた。県内全域で黄砂が観測された。肉眼ではっきり物が見える範囲の「視程」が10キロ未満になる地点があった。