第97回センバツ高校野球 聖光4強ならず 延長10回タイブレーク 浦和実(埼玉)に4―12

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第97回センバツ高校野球 聖光4強ならず 延長10回タイブレーク 浦和実(埼玉)に4―12

福島便り


第97回選抜高校野球大会(センバツ)は第9日の26日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝を行った。12年ぶりに8強入りした聖光学院(福島県伊達市)は浦和実(埼玉)と第4試合で対戦。延長十回タイブレークの末、4―12で敗れ、県勢初となる春4強入りはならなかった。序盤に最大3点差をつけられたがナイン一丸となって中盤に追い付く粘りの野球を見せ、県民に勇気を与えた。
聖光学院は先発古谷野太心(2年)が一、二回を無得点に抑えたものの、三回表に4連打を浴び、3点を奪われる苦しい展開となった。三回裏には仁平大智(3年)が左翼線への二塁打を放ち、この回2安打などで1点を返したが、五回表に1点を追加され、再び3点差をつけられた。
ドラマは打者3巡目となった六回裏に訪れた。先頭の猪俣陽向(2年)が左前打で出塁。1死となった後、菊地政善(3年)が中前打を放ち、猪俣を得点圏に進めた。4番竹内啓汰(同)が左飛に倒れ、2死一、二塁となった場面。打席に立った細谷丈(同)が左翼ポール際に大会第6号となる3点本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。七回から登板した主戦大嶋哲平(同)も好投。八回には2死一、二塁の好機を迎えたが、あと一本が出ず、同点のまま延長戦に突入した。
勝ち越しを期して臨んだ延長十回タイブレークでは、浦和実の猛攻に8点を許した。その裏の反撃は及ばず無得点に終わった。
4強の壁に阻まれたナインは悔し涙を流してグラウンドを後にし、夏に向けてさらなる成長を誓った。■8回で決めたかった
聖光学院・斎藤智也監督
浦和実は基本に忠実な打撃をしてくる一番嫌な相手だった。六回に追い付けたので、八回の好機で試合を決めたかった。タイブレークは避けたかった。